精神保健のお仕事 にっちもさっちもいかないケース その②

前回の続き、Aさんのお話です。

 

医師は退院の条件として「保健師に定期的に様子をみてもらうこと」と伝えたそうです。

なので定期的に訪問をしようとしたのですが、本人が体調が悪い時があるので自分の都合のよい時に電話をするので保健センターで面接をするということになりました。

 

でも病識(病気だという認識)もなかったので、受診も3か月くらいで連絡も途切れてしまいました。

でも、「保健師に様子をみてもらう」ことだけはインプットされており、月1回、自分から連絡をして保健センターに来るようになりました。本人も苦しさがあったのでしょう。

でも、内服はしていないので精神状態はかなり悪かったのです。「現実と妄想の狭間」ですね。

言っていることもおかしく、こちらの受診や内服の勧めはもう心に届かない感じで。

まったく気にさわるような内容でもないことで怒り出したりして怖かったです。

2人体制にしようとも考えたのですが、下手に刺激してもいけないので、なるべく人のいる所で話すようにしました。警察にも連絡しておきました。

 

その後、結局、怒鳴られる以上のことはなかったのですが、いろいろすったもんだがあった後、結局その方はまた警察がかかわり措置入院になってしまいました。

 

「何かできないか」と考えても何もできないケースってあるものです。

まあ、一番辛いのはご本人とその家族です。

今回もまた入院になってしまったのは気の毒だなあと思います。

でも、報道などで精神疾患の人が事件を起こしてしまったというのを見ると、ああならずに措置入院になってくれて良かったなあとも思います。

 
 
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